December 29, 2004

人生はアドリヴだ

今年最後のブログになりやす。駄文、妄言におつきあいくだすった皆々様、来年はホイールマウスをカリカリしねぇで最後まで読みやがれよ。

さてクリスマスなんて実感のねぇまんま、あといくつ寝るとお正月ってな具合。あたくしのクリスマスは、体調崩しちまった娘と病院詰めだったもんで、なんだか冴えねぇもんだった。あたくしにはもうサンタなんかいねぇんだなぁ、と思いつつも、気付けば「娘が包みを開ける時の顔を見てる方がよっぽどギフトなんだぜ」なんて思っちまう落ち着きも備わりつつあるアダルトな漢(オトーコ。久しぶりだ。)なんだぜ。そんなこんなで娘のプレゼントでやんすが、最近どえらいブームのディズニープリンセスもの。T○MYなるオモチャ屋(まぁ、大手でやんすが)が出してる、「ちびキャラパレード ファンタジックキャッスル」なるシロモノだよ。


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定価4,179円ナリ


実はこれ、シリーズになってるってな親泣かせなオモチャでやんして、ディズニーなんざキャラクターの宝庫だってのに、塗装したキン肉マンの消しゴムみてぇなミッキーだのドナルドだのが詰め込まれて3シリーズも売ってたりしやがる。あと、なんだかちょいとした街みてぇなキットとかね。ドイツ兵とかプラモデル作って、戦車と並べてジオラマやってんのだって、いいじゃねぇかと思っちまうところだよ。でもまぁ、そんなキン消しみてぇなプリンセスとかをちょこちょこ動かしながら、あたくしもママゴトに参戦。「ねぇねぇ、ミッキィ。わたしお腹減ったー。」なんて言ってる30路。17~18歳の時に髪を経たせて「ノー・フューチャァァァア」なんて中指立ててた時にゃぁ想像がつかねぇ図柄だ。

まぁ、やるからにゃぁ徹底するのが漢(オトーコ)の生き様。とことんまでリアルなママゴトをあたくしは実践したい。この「ちびキャラパレード」シリーズであたくしが一番気に入っているキン消しキャラクターはと言やぁ、

オーロラ姫だ。

何しろキン消しよりちょいと大きい位のサイズなもんだから、こりゃぁ塗装も大変だろうってなもんだよ。ミッキィだのドナルドだのみてぇな大味な顔だったらまだしも、プリンセスとなりゃぁこいつぁ顔の塗りには相当の繊細さが求められるんじゃねぇかと。こんなことできるのは、米粒に水墨画だのお経だのを描けちまう中国人ぐれぇなもんだ。で、マスプロのおもちゃ故に、その塗装はどうしたって雑になっちまう。あたくしの見立てでは、このオーロラ姫、「眠れる森の美女」ってよりは「西日暮里のスナック『眠れる森』のママ」ってな顔をしていなさる。あるいは、元自衛官のオカマとか。
最初に見た時から、あたくしはこのキン消しがお気に入りだった。そんなもんだから、

シンデレラ(娘): 「こんにちはー。おしろにいれてくださーい。」
日暮里のママ(あたくし):「あ~ら、いらっしゃい。ごぶさたじゃなぁい。」
シンデレラ   : 「お腹減りましたー。」
日暮里のママ :「なによ。来るなり腹減ったもないもんだわよ。大したもんつくれないわよっ。ここは飲み屋なんだから。」
シンデレラ    : 「...?? えー。ケーキとかクッキーがいいです。」
日暮里のママ :「ケーキ?フルーツとかならあるけどね。ケーキなんかないよ。ちょいと。ほかにゃ大したもんつくれないわよ。」
シンデレラ    : 「...ちょっと。ぱぱ。ちゃんとあそぼーよ。」
日暮里のママ :「パパ? ママよ。ママ!ちょいとパパだなんて、冗談じゃないよ。」

ってな具合になる。リアリティを追求しちまうと。
あたくしとしちゃぁ、結構面白いと思ってるんでやんすが、なかなか娘はわかっちゃくれねぇんで、最近はあんまりあたくしと遊んじゃぁくれない。まぁ、無理もねぇ話だとは書きながらあたくし自身も思うわけでやんすが、どうにもこうにも、遊びだろうと手を抜けねぇ性分なもんで、いけねぇですね。

どうもこういうアドリヴ性は天賦の才じゃねぇかと自負さしていただいてやすが、活用方法がみつからねぇ。だから毎度毎度、妄言みてぇな話になるんですがね。いつもの娘の寝かしつけでも、だんだんとこう、話なんかネタがなくなっちまうでしょ?毎度毎度似たような話ばっかりしてりゃぁ、「またおむすびコロリンなのぉー」とか言われちまうし。これ読んでる御仁だって、人に落ち着いて聞かせられる物語なんざ、いくつある?指折り数えてみりゃぁわかるってなもんです。そんな時ぁここ一番、アドリヴに限るんでやんすよ。

ーー 昔々、あるところに...-- これはデフォルトだ。

あたくし:「おばあさんは川で...」
むすめ :「川で?」
あたくし:「アユの友釣りを...魚紳さんと一緒に...」


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魚紳さん。プラモデルもあるとか。800円。

むすめ :「そんなのちがうっ。ちゃんとおはなししてくださいっ!」
あたくし:「こいつはどうも、すいません...」

あたくし:「....。」
むすめ :「で、おばーしゃんは、川でなにみつけましたかっ?」
あたくし:「大きな豆がドンブラコ。ドンブラコ。」
むすめ :「まめぇ?」
あたくし:「大きな豆を開けてみると、中からは、豆絞りの男が...」
むすめ :「そんなひと、いましぇんっ!」

てな具合でやんす。寝かしつけよう、ってな最初の目的からはずれちまいますが、きっと良いセンスに育ってくれるんじゃねぇかと。バカ親のあたくしとしても期待は高まるってなもんだよ。

さて、ここいらで今年最後の本題。
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BECK, BOGERT & APPICE / BECK, BOGERT & APPICE

アドリヴは大事だってなお話だよ。
ベースを始めよう、と思ったガキんちょが最初に教則本を買ったら、最初は「はい、8ビートね。とーん。ととーん。とーん。ととーん。」てな具合になる。あたくしはシド・ヴィシャスが好きだったもんだから、最初にやったこたぁどこまでストラップを伸ばして、低い位置で弾けるかってな格好の話だったけども。しかし、ベースは歪まないキレイな音で、バンドサウンドを支えます、ってな、画一的な英語の文法書みてぇな教則本ってぇのはいかがなものか。それを経由して多少弾けるようになっちまった先達が「ベースってのはね」と、これまたオーソドックス過ぎる演奏法をしたり顔で伝授するってな具合。
あたくしがヘタクソのコンコンチキだった頃、マイケル・ジャクソンのバックで引いてたルイス・ジョンソンの殺人的にうるさいスラップ奏法とこのベック・ボガード&アピス(BBA)のベーシスト、ティム・ボガードのアドリヴだらけのブリブリ弾きまくり演奏を聴いて、「なぁんだ。教則本て嘘ばっかりじゃん。」と思ったおかげで、今でもベースを飽きることなく弾いていると言い切っちまえるってなもんだ。日本ではマイルスがJazzの帝王で、JBがファンクの大王で、ジェフ・ベックがギターの神だったりするんでやんすが、このアルバム聴けば、ベックなんて小僧だな、と思えるってなもんでしょう。VocalとBassのティム・ボガードは、歌いながらリードギターのようなベースを弾き倒し、お祭りの太鼓みてぇなドカドカしたドラムのカーマイン・アピスが、あんた、それドラムソロかよ、ってなリズムを刻んじまうと、ベックのギターも「あ、頑張ってるね」てなレベルに聞こえてきやす。いや、ベックが嫌いなんてんでなく、単純にそう思える、ってな。
名曲「Lady」のいきなりのユニゾンフレーズとか、ギターソロやってるってのに、その後ろでアドリヴでもって「ぶりっ。ぶりぶりぶりっ(書いてみるとちょいときたねぇな)。」ってな具合の、ベースソロみてぇなバッキング。もう、ケンカでやんすよ。これは。リズム隊が圧倒的に優勢なケンカ。
トリオだって理由でもって、E.クラプトンのクリームと比較されやすが、こちとらもっとハードロックより。とは言えスティーヴィー・ワンダーの「SUPERSTITION」やったり、カーティス・メイフィールドの「I'M SO PROUD」やったりと、どっかにR&B的要素への憧れを感じないまでもねぇな、って。
話によりゃぁ、ジェフ・ベックが当時ライバルだ、って言われてたジミー・ペイジのレッドツェッペリン聴いて焦ったとか焦らねぇとかで組んだバンドだそうな。確かにレッドツェッペリンのリズム隊はR&B要素が強い上に、ベタッとしたフレーズのユニゾンが真骨頂だったりしやすから、「Lady」なんかはこういう裏話(噂話?)聞きやすと、「あー。だからかー。」って思っちまう。カクタスって、ちょいとB級なバンドから強力なリズム隊引っこ抜いたのがBBAだってんですけどね。ドラムとベースは、それこそピッチャーとキャッチャーのバッテリーみたいなもんで、夫婦だとか言われたり。だからベック御大は、他所の家の夫婦引っ張ってきて家庭崩壊させて、その上「オイラのところで商売始めましょうか」ってな話をしたってわけで、なかなかどうして、急にはまとまりゃぁしねぇよな。2年で崩壊のこのバンド。頷けるってなもんです。
CharがCrar Bogert & Appiceなんでユニットやったりしてましたけどね。あ、聴いてないけどリック・デリンジャーも。BBAってのが憧れの、伝説のバンドであったことは疑いないんでやんすが、ベックの後釜をやろうってなCharとか、かなり線の細いギターでカッコ悪ぃカンジでやんした。Pink Cloudの方がかっこよかったよ。Char。

とまぁ、ちょいと思いいれのあるアルバムだったもんで、いつもよりウンチクが長ぇな。楽器演奏者は必聴。でもまぁ、竿モノやってるやつで、このアルバム知りませんってのがいたら、モグリだモグリ。

あたくしはレコーディングに明け暮れる、あまり正月らしくねぇ年末年始になりそうでやんすが、皆様、良いお年を。全編アドリヴってなあたくしの人生、気が向いたら来年も書き続けますんで、よろしうに。

December 22, 2004

時節柄、あたくしだって今年一年を振り返ってみたりする。

大概が、毎週火曜か水曜にアップしているあたくしの妄言ブログ。いや、音楽ブログを目指したはずが、気付いてみりゃぁ与太話ばっかり。ま、そりゃぁそれで楽しんでくだすってる御仁もいらっしゃるとかで満悦ってなもんだ。元はと言やぁ、某所で実験的に書き始めて、早半年。愛読者の紳士淑女、にーちゃんねーちゃん、野郎ども女どもから頂戴する、暖かい茶々に支えれてとりあえず来年も頑張ろうかってな所存だよ。
来年は、熱いご希望もあって、青少年の悩み事なんかも聞いちまおうかと。あたくしに相談するあたり、もう終いだ、って気もするが、とりあえず募集だよ。

時節柄、ボチボチ今年一年を振り返っちまうようなネタが民放じゃぁ始まるってな頃(絶対に国営放送みねぇから、ペテン師放送局のことはわからねぇんです)。あたくしのこの一年を振り返ってもマトモな話なんぞありゃしねぇんでやんすがね。天災にも遭わず、オリンピックも割とどぅでもいい、ってな暮らしぶりでやんしたが、ちょいとタイムリーな話題としちゃぁ、ご近所のバァサンがオレオレ詐欺にあった、ってなくらいなもんだ。

オレオレ詐欺、最近はなんだか偉く手口が巧妙になったってな話でやんすが、このご近所のバァサンは「オレオレ、ばーちゃん。俺、事故をおこしちまってさ。」ってなオーソドックスかつオリジナリティのない展開にひっかかっちまったとの事。よくよく考えてみりゃぁ、携帯なんて、あんなひどいサウンドで話してても、声が良くわかんねぇしなぁ。この詐欺、上手くできてんなぁ、なんて不謹慎ながら思っちまった次第。

そこであたくしは考えた。
なんだか、年寄りの小金をパクるってのは気分的にもいただけねぇ。だったら、他に小金を持ってるヤツから上手く搾り取れねぇかと。どっかに、カネがダブついてるはずだ、と。そしたら、あったね。某ニュースに掲載されてた、ドンピシャなマーケット。「ヲタク市場、年間3000億円規模」。これだ、これ。

例えば、毎年ビッグサイトでやってるってな、アニメヲタクの一大イベントに潜入してみる。そこでアニメヲタクにアタリをつけるわけだ。そんでもって、そいつの携帯Noをゲット。お電話しちまおう。

例)「オッス。オラ、悟空。今、亀仙人のじっちゃんが、人をはねちまったんだ。すまねぇが、今から言う口座番号に...。」


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オッス。オラ悟空。

これは引っかかるとあたくしは踏んだね。アニメヲタクなら。そら、のっぴきならねぇ話だ、と思うはずだね。オラオラ詐欺。その他にバージョンを変えれば、

例2)【対アニメヲタク・カメラ小僧系】...明るく、頭を突き抜けるような女性ヴォイスが吉。
「ダーリン?ラムだっちゃ。うち、さっきダーリンと間違えて知らない人に電気ビリビリ当てたっちゃよ。その人、入院したっちゃ。今から言う口座番号に...。」


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ラムちゃん。

番外編)【対30代後半SFマニア系】...落ち着いた、どこか影のあるオトナの女ヴォイスが吉。
「もしもし。鉄郎?今すぐ999に乗りなさい。パスポートに手数料が必要だから、今から言う口座番号に...。」

番外編)【対武器マニア系】低いバリトンの声。ハスキーな男性ヴォイスが吉。
「自分、大門です。部下の裕次郎(新しい方)が捜査中に見物人を跳ねました。今から言う口座番号に...。」

ちなみに、あたくしは大門だったら騙される自信があるってなもんだね。「そいつぁ大変だ。お幾らでやんすか?」ってな具合だ。

ま、毎度お馴染みのどーしょーもねぇあたくしの妄言はタイガイにしとくとしても、今年一番の詐欺はコイツだね。と言うか、さんざん詐欺続けてきてやがったのが、化けの皮が剥がれたってな寸法だろうな。傑作なのはこれだ。
絶対、カネなんか払ってやらねぇ。

てなわけで、ここいらで本題。

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MTV Unplugged NYC 1997 / Babyface

名前から、アコースティックなライブアルバムを想像して買ったあたくし。なんともエレクトリックな楽器ばかりで、「詐欺だ」と思ったもんだよ。だから今回はこれでいこう、ってな。でもまぁ、そんなカタイこと抜きでもカタイことありでも、ともかく素晴らしい。1990年代後半のMTVアンプラグドブームにあって、この作品を超えたものはねぇだろう、と思うほどでやんす。
最近、ちょいと落ち目のBabyfaceでやんすが、この方が一番脂が乗ってた時のライブ。プロデューサーとしての手腕の方に注目されちまう人ってのは、概して自分のアルバムが売れねぇ、みたいなジレンマに陥るんでやんすがね。TKとかつんくなんてのはレアな存在(というか、つんくにしろコムロテツヤにしろ、どっちもお笑い芸人だとあたくしには見えるんでやんすがね。)
そういうプロデューサーが自分でアルバム作ろう、ってな時に使える必殺技は、自分がプロデュースした豪華な面々にスペシャルゲストしてもらっちまうこと。このアルバムは、その集大成のようなゴージャス振りだよ。来生たかおがアルバム出したら、薬師丸ひろ子が10人位参加したような賑わいってなレベルだな。

「Change The World」なんて、説明不要の売れ曲で開幕しちまうこのアルバム。当然ギターはエリック・クラプトン。SMAPにチンケな曲を提供して日銭を稼ごうってな気分になっちまう前の、まっとうな時代のお話。オススメは3曲目の自曲「Whip Appeal」。この3連のリズムは、演奏者なら誰でも酔いしれることができるってな具合。バックグラウンドの演奏も、まぁ、これでもかってぐれぇにコテコテに盛り上げてくだすって。あたくし、この曲歌いながら首都高湾岸線走ってると、鳥肌立ちすぎて泣けてくるぐらいだよ。ああ、そうだよ。あたくしはコテコテが好きなんだよ。毎年師走にゃぁ、赤穂浪士で泣く国民でよかったと思ってるところだ。

4曲目の「Breathe Again」は、Shanice Wilsonが歌っちまう。変にデュエットなんかして、妙なナイトクラブ然としてねぇで、ちゃんと唄が聴ける。Shaniceのいつまでたっても女子高生みてぇな声(ロリ声じゃぁねぇよ)が、たまらねぇんですよ。なんてこと考えてると後半10曲目の「Gone Too Soon」。唄ってるとBメロあたりで急に歓声がわきやがる。この歓声がリアルに取れてるのもこのアルバムのいいとこで、合いの手のねぇ音頭を聴いたってイマイチ盛り上がらねぇでやんしょ?その辺が、しっかり入ってるわけで。あ、話戻すと、Bメロから急に声が変わっちまうんでやんすが、これがStevie Wonderだったり。痺れるね。客も沸くし。

ともあれ、良質なバーでゴージャスでCoolなソウルを聴いているかのようなアルバム。最近、空港近くに引っ越したあたくしでやんすが、ちょいと遠回りして夜間飛行の灯りなんぞ眺めながら、iPodでこのアルバム聴くと、ちょっと酔えるんでやんす。

いいじゃねぇか、気取ってても。

December 15, 2004

親子でプリキュア

またまた風邪をひいたあたくし。今年2度目。

なんだか、30を過ぎてからというもの、風邪のひき方が変わったんじゃねぇか、と思うんでやんす。かつてはカーっと熱が出て、1日、2日も寝てりゃぁ治るってもんだったのに、最近ではダラダラと微熱が出て、1週間位ダルさが残るってな塩梅。仕事を休めねぇサラリーマン向けの男らしくねぇ風邪のひき方ってぇ気がして、なんだかいただけねぇ。
そんな体調をおして、娘を連れて某デパートに行ってみやした。某デパートへの親子デートの目的。それはクリスマスツリーの飾りのお買い物ってな具合。毎年ツリーを飾るような、バテレンの趣味はなかったんでやんすが、「つりーがないと、さんたさんが来れないもん。」という娘の一言に、日頃は鬼のあたくしもコロっと方針転換。愛車シトロエンでツリーを買いに走ったってぇわけでやんす。
しっかし、クリスマスと忘年会とが合併号で、年末進行真っ盛りのこの時期、パーティグッズの類のフロアは大盛況。盆と正月がいっぺんに来ちまった上に、感謝祭と謝肉祭とオマケに女だらけの水泳大会(ポロリ付き)までついでにいらっしゃったような賑わい。普段ならオトナ2人が余裕で入れ違えるような通路にしゃがみこんで、必死に飾り付けの星だの綿(雪の代わりだってんだ)だのを吟味してたあたくし達の周りを、大勢が歩き回っているってな有様。
パーティグッズの本命にゃぁ、変装系の諸々のグッズがあるとあたくしは思っているんでやんすが、今年のクリスマスはいつもと違って、忘年会ソングの大本命「マツケンサンバ2」がどこのフロアでもヘヴィローテーション。サンタさんの小ぶりな人形(ツリーぶら下げ用)を探しているのに「叩けぼぉんごぉー。」なんて聞こえてくるクリスマスってのも妙。金の着流しなんかも、もちろんヅラとセットで販売されてるってぇ寸法だよ。

そんなもんも冷やかし半分に眺めながら、必死にツリーのチカチカ(俗に言うイルミネーションってぇヤツだ)を探していると、娘の声が。

むすめ: 「ねぇねぇ、ぱぱ。ぷりきゅあのふく、うってるねぇ。」
あたくし:「ん?プリキュア??」

あたくしもチラッとしか見たことがねぇんでやんすが、「ふたりはプリキュア」とか言う、チビッコたちに大絶賛(?)のアニメ番組。中学生だかなんだかの女の子2人組が、変身の末、悪と戦うってなストーリー。昔っから2人組が力をあわせて闘うってのは、チビッコの花形でやんすからねぇ。


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2人組ヒーロー(例1: バロム1)

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2人組ヒーロー(例2: 噂の刑事)

...ちょいとヅレたかもしれねぇな。
んでもってこのプリキュア。中学生が変身するとこんな風になっちまう。


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ふたりはプリキュア、だそうな。

どうやらあたくしの娘、なりきりグッズ「メイドさん」の服を、ちょっとゴスロリ入ってる黒い方の女と勘違いしてるんじゃねぇかってことが、子どもマンが音痴のあたくしにもわかってきた。
「ちょっと違うんじゃねぇんですか?」
ってなあたくしのこめんとにも「ちがくないっ」と電撃否定の娘。まぁ、それならそれで良いんじゃねぇかってことにして放っておいて、あたくしは引き続きツリーのチカチカを探索中。
あーでもねぇこーでもねぇとお店の電気担当にご質問の嵐をぶつけている間、そこはさすがデパート、あたくしの娘を女性店員がしっかりみてくれているんでやんす。なんだか楽しそうな声も聞こえてきやがった。あたくしも、そろそろレジに進もうかってな時、ダブダブのセーラー服なりきりグッズを着て喜んでいる娘を発見。

あたくし:「あり?なにしてらっさるの??」
むすめ: 「ぷりきゅあになったー。おみせのおねぇさんが着せてくれたー。」
店員A: 「うふふ。ちょっと大きいけどねぇ。パパに見せるんだって言うもんで...」
あたくし:「あー。どーもすいやせんでしたね。ありがとうございやした。ほら、そろそろ行きやすよ。そらそら。脱いだ脱いだ。」
むすめ: 「やだっ。ぱぱも、あれ、着てよー。」

と指さしたのは、さっきのゴスロリ。黒い、メイドの服。

あたくし:「あれはねぇ。ぱぱ、大きいから着れないんでやんすよ。」
むすめ: 「えー!やだ。やだ。やだ。」
あたくし:「なんで?なんで?だって、パパがあんなの着ちまって、あんた、パパがおまわりさんに捕まっちまったらどうすんのさ!」
むすめ: 「だって『ふたりはぷりきゅあ』だもん! 『ふたり』だもん。」
あたくし:「...だって、着れないでやんしょ?ほら、小さいでやんしょ?」
店員A: 「あ、でも、お客様、頭の飾り位なら...。」

あたくし:「!!」(手前、何言いやがんだ、という心の声と殺意がホンノリ)

むすめ: :「わー。やってやって。ねぇ。ぷりきゅあー。」

こうして、スキンヘッド&ヒゲに、メイドさんの頭巾(ん?なんてぇんだ?ありゃ。白いフリルの、あれだな。あれ。)を装着したあたくし。娘はご機嫌のポージング。笑う店員。白い目の客ども。
あたくしの頭脳の中には、思いっ切りMS明朝(40PTくらい)で「羞恥心」というコトバが刻まれていやがる。しかし、怒った顔したスキンヘッドのメイドさんもそれはそれでカッコ悪いと思ったあたくしは、いかにも子どもに付き合っている満点パパ風に作り笑顔をしてやり過ごすハラを決めた。

その刹那。

むすめ: 「ぱぱー。うんちー。」

なに?それは大変。早くこの頭の飾りを...。

「取れない。こんがらがっている。」

むすめ: 「はやくー。もれちゃうよー。」
あたくし:「ちょいと、ちょいと、まちなよ。あたくしもこれが、あれ?あれ?」

そこは流石。流石。流石のデパートメントストアー。客のわがまま大国。何でも聞いてくれるコンシェルジェ。

店員A: 「大丈夫です!お買い上げ前の商品は、本当なら化粧室にお持ちになれないのですが、事情が事情ですし。私も付いていきますから、こちら、急いでどうぞ!」

流石だね。あたくしは感心した。あたくしの頭のこんがらがった飾りを迅速に取り払おうってんじゃなく、ウンチをフロアで漏らされてはならない、という危機管理意識を優先したこの社員。その為に、居並ぶ男性トイレの中で、あたくしがメイドの格好のまま「もう出たかーい?」なんて赤っ恥をかいたとしても、フロアーを守ろうと言うプロフェッショナリズム。

プリキュアの魔法があったら、今すぐ消してくれ、あたくしを。

娘の用を待ちながら、うつむくスキンヘッドのメイドさん。父親ってなぁ、大変な商売でやんすな。そう思った一日でやんした。

ここいらで本題。今日は2人ってことで、これだ。

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Thriller / Michael Jackson

なんで今までご推薦してこなかったのやら。あまりに有名すぎるからでしょうか。でも、自宅のCDラックに必ずあっても良いほど有名なアルバムでも、「あ、そーいや、持ってねぇな。」って御仁もいらっしゃるかと。改めて20世紀のポピュラーミュージック最高の一枚をご紹介だよ。

デュエットって言うと、この3曲目の「Girl is mine」のメロが最初に浮かんだんでやんすよ。ポール・マッカートニーとのデュオ。この当時のポールさん、スティーヴィー・ワンダーと「Ebony & Ivory」やったり(大きなピアノの鍵盤の上で、二人が歌っていたPVのやつ)、ポールさんのアルバムで同じくマイケルと「Say Say Say」とかやったり。どれもガキの時分にテープが伸びるほど聞きやした。懐かしい。ちなみにポールさん、「Ebony & Ivory」ではビートルズ後期のベース(リッケンバッカー)使ってて、ピックでゴリゴリとメロディアスなラインを弾いていやす。ビートルズがあまり好きでないあたくしも、このベースラインには腰が抜けやした。所謂、「ベースはこうです」っていうセオリーがない。すんごい存在感。

本題に戻しやすと、このアルバムは前作「Off The Wall」のヒットで味を占めたクィンシー・ジョーンズのプロデュース。どれをとっても目玉ってな曲ばかり。楽器演奏者としてもオモロイもんで、「Beat It」のギター・ソロは売り出し中だったヴァン・ヘイレンによるものだってのは有名な話だし、そのリズムギターを担当するのはTOTOのスティーブ・ルカサーだったりするっていう。8曲目「PYT (pretty young thing)」がなぜか最近のお気に入りでやんして、iTunesのラジオ(80年代のやつ)で4時間に1度は必ずかかるという。あ、iTunesのラジオ、オススメでやんすよ。「ブルース聴きたきゃ一日中」「今日は一日80年代のヘヴィメタルだけだ」とか、そんな。しかも所謂ラジオのそれとは違って、途中で曲をぶっちぎったりしやせんから。あたくし、このためにMacにJBLのスピーカーを装着しやしたよ。iTunes+iPodは冥土には必携でやんすな。

全9曲のうち、8曲がシングルカットっていう、巨人軍の選手ラインナップみてぇな内容でやんすがね。いや、このアルバムのよさがわからねぇ、って世代ばっかりになったら、あたくし、音楽聞くのやめてもいいやってなぐらい、素晴らしい。人類の宝でやんすよ。20世紀の、だけど。

December 08, 2004

またまた風邪をひいたあたくし。

今年2度目。
今週はダウンでやんす。ブログはご勘弁。


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証拠

December 01, 2004

子どもの想像力は本当に無限なのか

先日、引越しをしたあたくし。荷物まとめてると出るわ出るわの懐かしいブツ。ゲッターロボのメンコだの、スーパーカーの消しゴムだの、未開封モモレンジャーのソフビ人形だの...(なんでモモなんだ?赤とか青でなく。それはあたくしにも預りシラネェことでやんす。)
そんな中、何度も読んではボロボロになったマンガ本が出現。「さようならドラえもん」所収のドラえもん第6巻。その他にのび太が亡くなったおばぁちゃんを思い出すってな話の『おばぁちゃんの思い出』の2つが、幼少期のあたくしの涙腺を緩ます二大双璧となった物語でやんす。

あたくしが小学生の時は空前の藤子不二夫ブームで、21エモンだのパーマンだの、軒並みアニメ化されてた頃。さらには「ドラえもん」を教材に使おうかってな話まで流行っちまったり。ドラえもんには教訓が多いって話でやんしたが、ガキどもにはどうでも良くて、どんな道具で何が起こるんだ?ってのと、いつシヅカチャンの風呂を覗いちまうんだってのが関心のど真ん中。
あたくしの小学校でもこの流行がジャストミートでやんして、あり得ねぇ道具を「想像しよう」ってぇテーマの授業が実際にありやんした。確か、学級会だかなんだかの時間。30分で「自分が想像した道具」の絵を描いて、ソレを何に使うかって考えようってな話。
ところが、なかなか思い浮かびやぁしないもんです。道具ったって、何か目的がなきゃぁ思い浮かびもしねぇんだから。子どもの想像力は無限だなんて誰が言い出しやがったのかと、刻々と迫る時間の中で、あたくしがヤットコさ思いついた道具は、これだ。

「夢フルチン」



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....。

や、ドラえもんに「夢ふうりん」ってなエピソードがあって、その風鈴を振るとみんなが寝ながら言うこと聞いてくれるってな危険な道具なんだけども。想像力のカケラもねぇあたくしとしては、「ふうりん」の「う」と「り」を取り替えただけのくだらねぇダジャレでやり過ごそうと決意したって寸法だよ。

O先生(40代未婚女性):「で、その夢フルチン?どうやって使うのよ。つ。」
あたくし(小6):「フルと、言うこときいてくれってなもんです。」

O先生(40代未婚女性):「そんなもん振って、何をきいてもらいたいのよ。」
あたくし(小6):「...いや、おかーさんにお小遣い上げて、とか...」

O先生(40代未婚女性):「そんなの、起きてる時に頼めば良いでしょう? だいたい、
          振ってる時にお母さんが起きちゃったら、どうするのよ!?

あたくし(小6):  「...いや。もっかいフルとか...。」
O先生(40代未婚女性):「もっかい振って?それで?それでどうすんの?
            だいたい、画用紙いっぱいにそんな絵を描いて、あなた来年から
            中学生でしょう?」

てなことになっちまうわけだ。真面目にやらねぇとヒデェ目に合う、って教訓のお手本みたいな話だよ。まったく。

そんな中、子どもの想像力を発揮しまくった男がいた。あたくしの友人、小林君。コイツはクラスで一番、絵が上手いヤツだったもんで、みんなの期待もどどーんと高かった。「じゃぁ、次は小林君ね。」と言われた小林君が見せたもの。それはタモリがかけてるサングラスみてぇな絵でやんした。

O先生: 「やっぱり絵が上手ね。で、それはなんて道具かな?」
小林君: 「これは、『サンヅラス』って言います。」

『サンヅラス?』

O先生: 「....で、それは何をするものなの??」
小林君: 「これをかけると、カツラが見分けられるんです。」
ガキ共: 「ををぉー。だからヅラなのかぁー。」
O先生: 「...なるほど。で、それは何のために見分けるの?」
小林君: 「2組の山田先生が多分カツラなんで、それを見ます。」
ガキ共: 「ををぉー。」
ガキ共: 「でも、そんな道具で見ないでも、カツラじゃん。あれ。」
小林君: 「そのほかの人のだって、わかるんだよっ!」

山田先生は、ウルトラ怪獣「ガマクジラ」似のニヒルな男性教諭で豪快な九州男児。ガキ共には人気がありやしたが、夏休みを境に、薄くなっていた前髪がごっそり増えていたという疑惑の主でもありやした。「夏はアメリカのロスアンゼルスに旅行に行った」なんて苦しまぎれの言い訳なんざしちまうもんだから、ガキどもはこの事件を「ロス疑惑」と呼称するに枚挙に暇がねぇってな具合だったもんだよ。


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山田教諭(48歳:当時) 

残酷にも「かっつっら。かっつっら。」と囃しやすが、山田先生はそんなことを絶対に認めない強い心の持ち主でもあったわけでやんす。一度だけ

「カツラ、カツラ、言うんじゃないよ。馬鹿。」

と叫んであたくしのご学友、中村君(現、三等陸佐)をビンタしちまって、威厳が失墜。

ところで、山田先生のヅラ疑惑に沸く6年2組にあって、凛々しく手を挙げたのは、普段バカヤローの誉れ高い、材木屋の倅、M田。M田は言いやがります。

M田: 「でもさー。そんなの使わなくったって、カツラかどうか、簡単にわかるじゃん。」
小林君:「え?どーやって?」
M田: 「や、ほら、タケコプターあるじゃん。アレを着けるんだよ。」


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タケコプター?


小林君: 「それで?」
M田: 「もしカツラだったら、カツラだけ飛んでくじゃん。」


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なるほどねー。

こんな想像力を発揮していた小林君は服飾デザイナーのアシを経て夜の商売。んでもって材木屋の倅のM田は、飛んで行っちまったヅラのように、高校出てから行方不明。
お前ら、これ読んでたら連絡しやがれよ。

さて、ここいらで本題。飛んで行っちまったヅラを思って、こんなアーティストのご紹介。

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NITEFLYTE 2 / NITEFLYTE

79年デビューの、マイアミ発お洒落サウンド。2枚目にして、ラストアルバム。日本では正式に発売されてねぇってな具合だったんでやんすが、渋谷系と前後して「フリー・ソウル」なんていう、言っちまえばまぁ、お洒落で気だるいカンジの70−80年代サウンドが見直されてから日本版としてもリリースされたってなアルバム。
このアルバムほど、いろんなアーティストにパクられたアルバムもねぇんじゃねぇかと。1曲目の「You Are」なんて、SMAPの「がんばりましょう」がまんまパクってるし、久保田利伸あたりもその影響が(パクリまではいかないまでも)見られる。まぁ、その位に商業的には売れないものの良いアルバムだったってことで。
1枚目の「NITEFLYTE」は、死ぬほどかっこ悪いジャケに反して、たいそう洒落たアーバンソウルってな具合だった。ブレッカーブラザーズだのD・サンボーンだのが参加してたもんだからフュージョン系の香りがぷんぷんしてやすが、2枚目はR&Bティストが濃くなった、聴き易いアルバムになってやがります。

シチュエーションは、ってぇと、もう夜のドライブが一番でやんしょう。そこで
「ボクは昔っから気になってアルバム探してたんだけど、なくってさぁ。やっと手に入れたんだよ。まぁ、耳の良い連中はこぞってパクってるんだけどね。」なんて助手席の彼女に言いつつ、CDを挿してみたりする。車はアルファのGTVあたり。高すぎず安すぎずの、気障なやつで。

くぅー。一度やってみてぇな。スキンヘッドでもサマになるかな。江戸弁は隠すとしても。
あたくしだったら、ブルドーザーってぇ具合かな。やっぱり。