あけおめ。ことよろ。
てなわけで今年も始まっちまって2週間が経とうってのにUpしねぇもんだから、随分と各所からお叱りを頂戴したあたくし。今流行りのかどうかはわかんねぇんですが、ウィルス系(コンピュゥタァのじゃぁねぇよ)にやられて長患いってな年明けでやんした。正確に申し上げりゃぁ、暮れの時分から娘ともども寝込んでたようなもんだから、クリスマスも正月もありゃぁしねぇ、ってな調子。あ、そうそう。昨年引越ししたもんだから、随分と遅くになってから年賀状が転送されてきやした。時期もすっかりおっ外しちまったから、近いうちに「引越しやした」のお葉書でも認めようかってな所存だよ。
そんなこんなの年末年始でやんしたから、お年玉の代わりにってなことで娘と企画してたデートも全部お流れ。こいつは仕方ねぇってんで、トイザらス (なんで「ら」だけ平仮名なんでやんしょうね?ご存知の野郎共は、是非コメントを頂戴。)でお年玉代わりになにかオモチャを買ってやろうかってなことに。あーでもねぇ、こーでもねぇ、という4歳児による小1時間程度の厳正なる吟味の結果、選ばれた栄えあるオモチャはこれだ。

一見すりゃぁリカちゃん人形かバービー人形かってな具合の、着せ替え人形でやんす。で、あたくしはリカちゃんだけは避けていただきたい、と頑張る娘を説き伏せた。「まぁまぁ、子どものオモチャじゃないのさ。」と居直っちまうのは簡単なんでやんすがね。あたくしはどうも、最近の誰でもプチセレブってな馬鹿げたムードを、それこそガキの時分から植えつけたのがリカちゃんじゃねぇかとにらんでるんでやんすよ。これがシンデレラよろしく、お姫様になりてぇ、ってなぐらいに非現実なら笑ってられるんでやんすがね。現代の日本に生まれちまった子どもなら、成長していく過程で「あ、姫なんざ、いねぇやね。この国は。あの不細工のしか、いねぇ。」って自然にぶち壊れてく夢だし。一方、リカちゃん家ってのは、「なんだか運が良きゃなれるんじゃんぇか?」感があっていけねぇんだよ。親父が音楽家でお袋がデザイナー。住所はハートヒルズ?どこだそいつは。(千葉とか相模原とかのちょいとイナカな地域が背伸びしてつけそうな街名だ。)この段階で日本国民のコンマ数パーセント?にまで、その血統が限定されちまうんじゃねぇかと思われやすが、「姫」に較べりゃ、まだまだ身近でやんす。それがリアルでいけねぇよ。東京西部の呑んべぇ横丁に隣接した地域でもって、ガラッぱちの親父をもつ娘が「プチセレブ」だなんて夢を抱かねぇように気をつけてやるのも、親の勤めってなもんでやんしょ。
で、このシンデレラ。着替えができるんでやんす。シンデレラってったら、ボロ着からドレスに早変わりってのが真骨頂だと思うんでやんすが、そこはオモチャ、ドレスが2着という始末。このドレスにあわせてネックレス等のアクセサリも交換できるんでやんすがね。購入して最初に悩んだのは、どうやってこの頭でっかちから、この細いネックレスを交換できるのか、ってなこと。ゴム製で伸びるってんでもなし、後ろから外れるってな高級品でもない。ただの輪っか。あれこれ悩んで説明書を読むと、
「ネックレスの交換は、人形の頭部を外して...」

ネックレスも変えてくれとせがむ娘を前に、仕方なく首をポンッ。取れやしたよ。シンデレラの首が。首を取られたってのに、へらへら笑ってる不気味さ加減。まさしくこれ、化け物。もしも裁判大好きのあの国だったら、「おーぅ。バービーの首が取れるなんて許せませーん。」ってなことになって、すぐに告訴だよ。告訴。あたくしもネックレスをたまにつけたりもしやすがね。こんなもんで遊び続けてたら、
「3○歳 男性、惨殺さる。 - 4歳娘が断首。都会の猟奇殺人 -」なんてことになって、またひとつ少年法の改正に一役買っちまうところだよ。
考えてみりゃぁ、日本人てのはこういうのに鈍感なんじゃねぇかっていう。だって耳なしホウイチなんざ、ありゃハリウッド的感覚で見りゃぁ、立派なスプラッタだよ。念仏を身体中に書いた男がいて、夜中に化け物が出てきて生きたまま耳をひきちぎろうなんざ、なかなかディープな恐怖。映画化なんかしたら、すげぇリアルな生首ならぬ生耳とか作っちゃうんだぜ。それに牡丹灯篭とかもゾンビものとしちゃぁなかなか秀作なはずでやんすよ。腐った死人が出てきて男を襲う、みてぇな。これだってリアルな腐乱死体をハリウッドなら作れるんじゃねぇかと。そんなディープな恐怖だってのに「こわいおはなし」みてぇな名作全集よろしく小学校の図書館に蔵書されてる国ってのも、なかなかお目にかかれねぇはずだよ。そうやってガキの頃から慣らされてりゃ、「ふーん。ホウイチねぇ。」てな具合で生耳の話をさらりと聞けちゃう国民性に仕上がろうってなもんだ。シンデレラの首が取れる程度じゃぁ、ハナクソにもならねぇよな。ほんと。
さておきこのオモチャ。ト○ー製。前回の西日暮里のオカマバーのママみてぇなオーロラ姫人形と言い、ディズニーキャラクターってのはもうちっとディズニーランドのような徹底ぶりが必要なんじゃねぇかなと思った次第。人形の結い髪がほつれてきて、どんなキレイな女の子もやがては「おしん」みたいにくたびれちまうのは仕方ねぇと思うんでやんすがね。
さてここいらで本題。
musically adrift / Samuel Purdey
あまり聞きなれない御仁も多いかと。サミュエル・パーディーってのは人の名前でなくユニット名。初期のジャミロクワイのメンバー(ドラム、ギター)が2人が作ったユニットでやんす。スティーリー・ダン狂で有名らしいので、どうしたって本家スティーリー・ダンと較べる批評を目にしますが、これはもう別物と思って間違いなし。そして、棄て曲一切なしで、誰に薦めても買って良かったと言うアルバムでして。
確かに最近のジャミロクワイを聞くと、アンチっぽかった毒気はなくなったしジャズファンク色も目減りしたしの、昔のディスコ・ファンクの焼き直し的サウンドになってて、聞いてて飽きるって方も多いです。あたくしはそれはそれで好きですがね。ただ、この2人がどういう影響を初期のジャミロクワイにもたらしていたかってぇのは、デビューアルバムの「Emergency of ~」に入ってた曲と、Cannned Heatとかの最近の曲を聴き比べるとなるほど、よくわかるってなもの。そしてあたくしは、初期のジャミロクワイが大好き。だったら買っちまおうか、ってな簡単な動機で買ったんでやんすがね。
一旦は有名になると出来ちまう贅沢ってのがあって、ドリカムがEW&Fのモーリス・ホワイトと共演しちまったみたいな。この2人にとっては憧れのスティーリー・ダンのエンジニアを起用することだったようで(地味だけど本質的)。エリオット・シャイナーってなエンジニアなんでやんすが、スティーリー・ダンのほとんどのアルバム(ドナルド・フェイゲン名義も含む)で大活躍した御仁。アナログの匂いをぷんぷんさせながら、透明感があって邪魔にならないサウンド。でも小じんまりしてるわけでなく、ちゃんと人間の心臓が動いてるんだぜ、ってなビート。このあたり、聞いていただくのが早いですな。
1曲目の「Whatever I Do」、 2曲目「Valerie」あたりは、確かに。初期から中期のスティーリー・ダンっぽいサウンドでやんす。アレンジが、って意味では。メロディのセンスは、あたくし的にはサミュエル・パーディーの方が圧倒的に聞きやすくて切なくて良いな、ってな具合。この2曲であとはクズ、ってんだったらタダのモノマネバンドになっちまいそうなところでやんすが、80年代後期-90年代初頭のジャズファンク色もしっかりと聞かせる曲(4曲目、5曲目)もあったりで。スティーリー・ダンでもギターソロをお見舞いしてたエリオット・ランドールが良い感じでソロ弾いているし(ブラスの絡み方なんかは、スティーリー・ダンの倅、ってなカンジでやんすがね。)
ま、Acid Jazz経験者の30歳前後なら、まず迷わず買って損はねぇよ、ってな。聴く場所もシチュエーションも選らばねぇし、あたくしのiPodでもヘヴィーローテーション。ほんと、薦めたかったんでやんすよ。これ。
へ~、貴殿iPod持ってるの? 小生も買おうか迷っていたんだよねー。 あれいい? 今度試しに借りてみてもいい? B級ででないかなあ。
このCD聞いてみたいね。 あとずいぶん前に紹介されてたMarvin Gaye買ったよ。 メローなアンチきショーでよかった。 イタリアにも持っていったけど、ラテンなお国にはあまりあわなかったな。 家で酒飲んできいたりしてます。 あ、今度機会があったら「酒と合うこの一枚」を紹介しておくれやんす。
おいおい。貴殿かよ。貴殿。
でもまぁ、はじめてじゃねぇかな?ちゃんとリクエストらしいリクエストを頂戴したのは。
やってて良かったよ。あたくしは。いっつも
「もっと面白いお前の恥を聞かせろよ!」というありがたいコメントにまみれてきたからよっ。
iPodでやんすがね。安いの、色々出てるようでやんすが、結局「やっぱ、高いやつの方が良いな。曲もいっぱい入るしよ。」ってことになるための捨て石に思えてならねぇんだよ。
そんなにいっぱい曲を放り込まなきゃ良いんでしょうがね。
酒に合う曲ね。合点。
ドブロクとかに合う一枚にしとこうかい。メローなアンチキショーとか言っちまうようなバンカラな御仁には。